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11月誕生石「シトリン」の石言葉や魅力を解説

シトリンとは

 11月の誕生石でもあるシトリンとはクオーツの一種で色は透明な黄色から黄色みが濃くなったオレンジ色まで、ハチミツ色に輝くとても美しい石です。古来よりイエローは生命力や幸福を象徴する色であり、シトリンも同様にとても人気の高い石でした。カルティエの有名な「インド・マハラジャのダイヤモンドネックレス」では中央に鎮座するのはダイヤモンドに映えるレモンイエローのシトリンでした。本来無色透明であるクオーツに微量の鉄分が混入し光の波長によって黄色やオレンジ色に見えるんだそうです。
 私はこのシトリンのカラーバリエーションが本当に大好きでして。トロンとしたハチミツ色も良いですし、祖父が飲んでいたコニャックの色とでも言いましょうか(本の形をしたお酒ですね)、あのちょっとブラウンがかったオレンジ色も本当に美しい。実に渋い・・・でも今思えばこんな華やかな石は無いと思うのです。

シトリンの意味

 シトリンは「希望」を意味する石です。石言葉は「成功」「富」「自信」など、特に金運を象徴する石として信じられています。これから何か新しい事を始めようとする方には成功へと導いてくれるお守りとなってくだる事でしょう。わたしも初めてのインド旅行で購入したのは大きいシトリンがいくつも連なったネックレスでした。太陽の色、黄色って何だか気分が上がるというか、自信を持たせてくれますよね。迷った時、力が欲しい時、是非身に付けて頂きたい石です。
 ちなみに結婚5周年を記念する石でもあるらしいです。5周年ってはるか昔だわと思う方々、思い出してみましょう。5年目って多分、色々な事がマンネリになって諦めも出て来て結構テンション下がってくる頃ではありませんか?お互い様ではございますが・・・そんな時にこの黄金に輝くシトリン。前向きな気持ちになってもう一回輝きましょうというメッセージなのかも知れませんね。しかもシトリンには怒りを鎮めて気持ちを落ち着かせると信じられているとか。色々と欲張りな石です。

歴史のなかのシトリン

 古代ギリシャ人は既にクオーツを装飾品として身に付けていたそうです。そして英国のヴィクトリア期のジュエリーやアールヌーヴォー、アールデコ期のジュエリーにおいて黄色い石といえば大半がシトリンだったそうです。その後も豪華絢爛なジュエリーにはエメラルドやルビー、サファイヤと言ったメジャーで高級な貴石(プレシャスストーン)が多く登場しますが一方では、アンティークジュエリーの書物に多く登場する石はシトリンやムーンストーン、アクアマリンなど半貴石(セミプレシャスストーン)などが多いのです。まさにATELIER PANEROが得意とする庶民派の石ですね。癒しや安らぎを感じる天然石です。

シトリンの産地・マザーランド

 天然のシトリンに特定するならば、初期の産地はスペインのヒノヨサ地方で時代は15世紀と言われています。日本では戦国時代に突入した頃です。それ以降の主な産出地はボリビア、マダガスカル、メキシコなどです。ボリビアと言われてもピンと来ませんがアンデス山脈やチチカカ湖と聞けば何だか鉱脈がありそうな土地です。ボリビアのアナイ鉱山がシトリンの産地として有名です。南米には全く縁がなく足を踏み入れた事はないのですが、野性味溢れる自然が想像され、きっとあのシトリンの黄色はそんな力強い大地が育んだものなのでしょう。

ジュエリーとしてのシトリンの魅力

 シトリンの黄色は肌なじみがよく、お肌を明るく魅せてくれます。特に日本人のお肌とはとても相性がよく、どなたも取り入れやすい石です。シトリンはクオーツの一種なので、同じクオーツ系のアメジストやスモーキークオーツ、ルチルクオーツと重ね付けするのも良いですし、同じビタミンカラーのカーネリアン(オレンジ色)と合わせるのもとても素敵です。特にクオーツに金糸の入ったルチルクオーツも言わずと知れた金運の石。金運のダブル使いなんて弁財天さまもびっくりです。色合わせを楽しめるのは透明感あるクオーツの得意技。ミドルエイジはとにかく“艶”と“華やぎ”が大事です。小さなダイヤではもはやこの艶と華やぎは役不足なんです。ダイヤで大きさは賄えないので、是非きれいな色石で見た目も気分も上げていきましょう。

シトリンのお手入れ

 シトリンは比較的ジュエリーとして扱い易い硬さを持った石です。どの石にも言える事ですがご使用後は柔らかな布で皮脂などをふき取って頂く事をお勧めします。汚れが目立つ場合はぬるま湯と柔らかい歯ブラシなどで洗浄してください。洗浄後は水分をよく拭き取って十分に自然乾燥させてくださいね。

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